桂棚 意匠

1997年に案、1998年の1月に完成した自作の桂棚。
意匠テーマは民藝運動の『用の美』から繋がって来ています。

本物の『用の美』は大工道具の様に、使われたものに宿る美。

飾るというのは本来の『用』から離れていますが、飾るという用を持たせました。


元の案は簡素な板と束だけで造られた古い棚からのイメージ。
家具という存在感を持ちながらも主張が出過ぎず出なさ過ぎないよう、
飾り棚としての用の形作りを考えあげていきました。
飾るモノを引き立てる役なので、棚そのものの装飾意匠は
出来るかぎり引き算をしていきました。

桂棚図面
20130708桂棚図
この図面があっても、もう二度と同じ雰囲気の桂棚は作れません。
板も束もそれぞれ共木、引き出し前板は木目が連続した一枚板であることと、
同じ樹種の桂を使用したとしても一本の桂ごとに個性を持つためだからです。
このことは、木目に漆塗りや着色塗装で色調整をしない家具全般に当てはまります。


20130708桂棚

飾り棚として長く使われて板に欠けや傷が付き、古びて枯れ、
金具の真鍮はさびて鈍い光を持つ頃に、
この桂棚の魅力が最高であって欲しい。

温故知新と、
『用の美』に憧れて形となった、桂棚の話。


北海道札幌市中央区円山の住宅設計
家と庭の設計デザイン
hausgras ハウスグラス
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2013-07-08 : : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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