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能登の漆 『瀬戸國勝 漆展』 その3

瀬戸國勝さんの話

15年ほど前の、能登の輪島にあるQUAIギャラリーでのお話。

『QUAI(クアイ)』の名の由来はギャラリーの在る河井町のカワイ。
そして、“回る”のカイ。瀬戸國勝さんの漆の品には渦巻きの印が付けられています。
20140108瀬戸國勝-3


瀬戸國勝さんは若い頃にバーナードリーチと交流があったそうです。

バーナードリーチは柳宗悦が掲げた民藝運動の中で活躍したひとり。
この民藝運動やウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の精神を
世界各国に広げていきました。

この交流から、漆の世界へ入られた影響もあったそうです。


そして、私が特に大切にしている瀬戸國勝さんとのお話。
井戸茶碗が茶人に見いだされた話があります。
モノを使っている人はその用の美に気づかず、他の人の目によってモノの美が見いだされた。
使っている人が気づかなかったことが寂しい。何故気づけないのだろうとの私の問いに、
瀬戸國勝さんは
「それは一度そのものが『死んで』しまったからではないでしょうか」とお答え下さいました。
『死んで』しまった・・・。
哀しさを感じる衝撃とともに、すとんと腑に落ちた答えでした。

木工や大工、左官や陶芸などでも材を『殺す』という言葉が使われる事があります。
死ぬという言葉は強いものですが、そう例えるほどにさまざまな意味を含んでいます。
美しさや力が生まれるときには大きくその姿や本来の質を変えることがあります。
うまく言葉に出来ず、解りにくい表現で申し訳ありません。
この後、もっと噛み砕いていきたいと思います。

素の材や人の手で作られるモノに惹かれるのは何故か。
その道筋を得る事ができた忘れられないお話。
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2014-01-08 : : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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